Wednesday 27 April 2011

自然の中での生活

親戚の家に、田植えの準備としての「籾撒き」とお茶刈りの手伝いに行ってきた。

普段、舗装された歩きやすい道に慣れている者にとって 田んぼや農道を歩くことは足に重りをつけて歩くようなもので、自分の足腰が昔に比べてかなり弱ってきていることが実感できた。5月中旬まで手伝いに行くための、自分にとって良い運動になりそうで楽しみになった。また、自然の中で汗を流し作業をすることの充実感と、こういう労働のあとに食べるご飯のおいしさは、格別だ。農業が本職ではないため、実際の苦労を知ることはできないが、このような経験ができることは幸せなことだと思う。

お茶工場で気がついたことは、農業年齢の超高齢化があげられる。一般社会での定年は60もしくは65だと思うが、農業においては80くらいではないかと思う。現に親戚の婆ちゃんは数え年で77、それでも何食わぬ顔で畑仕事をする。僕が思うに、明治から戦後の苦労を経験してきた人達は凄く強い。だから、日本は敗戦の荒野から復興することができた。これからますます加速するGlobalismの流れの中で、日本人が国際人として生きている上での必要なことは、この世代の人たちの思考を参考にすることではないだろうか。

「風の男:白州次郎」という本を読んだが、その中に出てくる吉田茂首相の明治人の気質をしることができ、あの当時の世界に影響を与えていた日本人を尊敬する。

また、最近岡本太郎の本を読んで「人間の本質」について、ものすごく考えさせられている。白洲次郎の本しかり、海外の経験がこの本と出会う機会を与えてくれたと思っている。内容的にも、イギリス生活を通して知った西洋の考え方が彼らの思考にも大きな影響を与えていることが読んでいても感じることができる。

次回のBlogは、岡本太郎の本を読みイギリスで経験したこととシンクロするところがあるので、そこについて書こうと思います。

Thursday 14 April 2011

前へ!

世の中便利になったもので、Globalismを加速させているインターネットを介しての世界中の人たちと簡単に連絡が取ることができます。

僕がイギリスで会った多くの友達は10代後半から20代前半と若く、久しぶりに彼らの今していることをyoutubeで知りました。ものすごい勢いで成長している姿に衝撃を受け、日本で足踏みをしている自分の今の現状にもどかしさを感じました。

現在、本田総一郎の言葉を借りると「何にも仙人」の状態。こんな時だからこそ、本をできるだけ多く読み知識を貯めることと、英語の勉強に時間を割こうと思っています。今ほとんど仕事のない1st jobですが、いずれ忙しくなるだろうと信じています。

話は変わりまして、先日をこのblogに書いたように白洲次郎の本をまず2冊読み終わりました。今まで散々2次大戦のことを肯定してきましたが、真珠湾攻撃前の東条英機を始めとする軍事政権側の行動と、なんとしてでも開戦を阻止しようとしていた吉田茂側の話を読んで、考え方が変わりました。僕個人として、ネット上にあふれている情報は戦争肯定の意見が多く、「ハルノート」提出というコミンテルンに踊らされたルーズベルト大統領率いるアメリカの愚行がメインに描かれています。しかし、このハルノートが提出される前の話を知ることができれば、日清・日露、1次大戦と、当時負け知らずだった日本の思考もおかしな方向に行ってしまっていたことを残念ながら認めざるをえません。まだまだ、勉強不足の自分をを痛感しました。

またこの本から、日本国憲法ができる裏側の苦労やその後の復興等、現在の豊かな生活のできる日本人の多くが「自分の国を愛する」というところで、本当に知らなければいけない歴史ではないのかと思いました。

Sunday 10 April 2011

復活!

日本に戻って、「頑張って日本のルールに合わせよう」とするあまり、自分の信念を見失っていたことに気付いた。

スターバックスでは「年が上の割に新人」ということで下手下手に出ていたら、残念ながらそれをいいことにパワハラがあった。もしここがイギリスなら、ご存知の通り「この挑発」を買っていたに違いないが、「ここは日本」ということがあり、ついつい耐えてしまった。今思うと、これが日本の悪い文化で、さらなるパワハラを生むのではないかと、やっと気づくことができた。もともと体育会系であったため、変な精神論が出てきてしまうが、この考えは「一番大事な自分の意見を抑える」ことにつながると思う。

実は、あと3日スターバックスに行かなければいけない。日本のルールとして、きちんとした形で辞めるようにと言われたが、誰が「一身上の都合」と物事の本質をハッキリさせずに辞めてやるかと思う。相手を辞めさせようとしておきながら、あと3日はシフトが決まっているから(人が足りない)来いというのは虫がよすぎる。きっと僕が日本の社会しか知らなかったら文句を言わずに出勤するだろうけど、会社や同僚のために働くのではなく収入を得るだけの仕事なので、自分の意見をハッキリ言うことにした。「立つ鳥跡を濁さず」というけれど、悪い経営者や同僚をさらに調子つかせるだけなような気がする。また、6カ月間以上も新人が定着していないことからも、そういう職場だったことがよくわかるいい例だった。

2年半外から日本を眺めることで、今まで気づくことのできなかった日本のいいところ、隠された歴史を知ることができ、とても日本が好きになった。日本社会のギズギズ感は予想していたけれど「予想以上」だった。ただ、「ギスギス度合い」がどのくらいなのか今回の経験を通して知ることができ、また一歩前進したように感じた。

日本に戻ってからたった6週間で、魂を奪われるとは思わなかった。僕の中に眠ってしまった「熱いハート」を、心の寂しい日本人が再び呼び起こしてくれたことに感謝しなければいけない。精神的に落ち着くまでに1日かかったけれど、イギリスにいたころのいつもの自分に戻れた気がする。七転び八起き!

もっと自信を持とう。自分が生き生き生活できるのはどちらか。答えは出た!

We come into this world
And We are all the same
And in that moment there's no one to blame