Tuesday, 21 June 2011

Anything But Ordinary

最近、「何故楽な日本を選ばず、大変な海外での生活を望むのか」という夢をよく見て、うなされて目が覚める。たしかに大学の友人の中には、結婚して家まで建てている者までいるし、自分もイギリスに行かなければ、同じような生活をしていたと思う。けれど、どこで歯車が狂い始めたのか(僕個人的には「運命」だと思う)、海外で日本人から距離を置き生活をすることによって、「開けてはいけないパンドラの箱」を開けてしまった形になった。

これについて僕は全く後悔していないけれど、日本にいることがこんなに辛くなるとは思いもしなかった。何回かこの原因をBlogに書いたけれど、一番大きなことは「人間味=Classic」が今の日本に欠けていると、昨日自分の作ったVarification Letterを添削してもらいながらイーオンのアメリカ人の先生と話し合った。

20年前の日本は、今よりも近所付き合いが多くて、バブル経済がハジけた影響は否定できないけれど、今みたいに大きなディスカウントショップが乱立しているわけではなく、昔ながらの老舗の肉屋や魚屋がいっぱいあり、そこが人をつなげる場所だった。ロンドンの病院で働いていた時に、ベルギーで駐在員をされている方と話す機会があったけれど、ベルギーにはユーロスターのブリュッセル駅に唯一スターバックスがあるだけで、他のコーヒーショップはローカルなものしかないそうだ。これは、伝統や文化を守るために行っていると教えてもらった。アメリカ人の先生も「コストコという超大型のディスカウントショップがアメリカに乱立し人々のつながりが疎遠になったように、今の日本でも同じようなことが起きている」と指摘した。先生にとって、スーパーで出会った、背中の曲がったおばあちゃんとのひと時の会話が、「Classic」で「古き良き日本を見た」とまた教えてくれた。

日本は本当に「物」の分野においては豊かになった。けれど、やっぱり「心」の部分は途上国以下だと思う。ちょうど1年前のコロンビアの女の子とフローティングしていた時期に言われた、「あんたはいつも笑っていてフレンドリーで、心の冷たい日本人じゃない」というコメントがすべてではないかと思う。(英語の試験に追われ、関係は発展せず)「たまごっち」やアニメのおかげで彼らは日本の文化に興味があるけれど、「語学学校で出会う多くの日本人の冷たさに、がっかりして日本人が嫌いになった」と教えてくれた。

今日の夕方は、ジメジメした湿気はなく、一通り落ち着いた英語の書類と、ここのところの忙しさの終わりを祝ってくれるような心地のよい風が吹いた。幸運にして、家に芝生が生えているところがあるため寝転がって1年前のロンドンでの日々を思い出した。1年前は、午前中は仕事して、午後に語学学校行って、その後コーヒーショップで勉強の毎日。試験を受けなければいけないストレスから、たまに一人で公園に行ってビール飲んだり昼寝したりしてた。大変だったけれど、「生きている」ことを感じることができ本当に最高の時だった☆

1年ぶりに吸ったタバコはうまかったけれど、体に悪いからこれ1本で終わり。
Chose your friends, Chose your future, Chose life...
この言葉に尽きる。

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