親戚の家に、田植えの準備としての「籾撒き」とお茶刈りの手伝いに行ってきた。
普段、舗装された歩きやすい道に慣れている者にとって 田んぼや農道を歩くことは足に重りをつけて歩くようなもので、自分の足腰が昔に比べてかなり弱ってきていることが実感できた。5月中旬まで手伝いに行くための、自分にとって良い運動になりそうで楽しみになった。また、自然の中で汗を流し作業をすることの充実感と、こういう労働のあとに食べるご飯のおいしさは、格別だ。農業が本職ではないため、実際の苦労を知ることはできないが、このような経験ができることは幸せなことだと思う。
お茶工場で気がついたことは、農業年齢の超高齢化があげられる。一般社会での定年は60もしくは65だと思うが、農業においては80くらいではないかと思う。現に親戚の婆ちゃんは数え年で77、それでも何食わぬ顔で畑仕事をする。僕が思うに、明治から戦後の苦労を経験してきた人達は凄く強い。だから、日本は敗戦の荒野から復興することができた。これからますます加速するGlobalismの流れの中で、日本人が国際人として生きている上での必要なことは、この世代の人たちの思考を参考にすることではないだろうか。
「風の男:白州次郎」という本を読んだが、その中に出てくる吉田茂首相の明治人の気質をしることができ、あの当時の世界に影響を与えていた日本人を尊敬する。
また、最近岡本太郎の本を読んで「人間の本質」について、ものすごく考えさせられている。白洲次郎の本しかり、海外の経験がこの本と出会う機会を与えてくれたと思っている。内容的にも、イギリス生活を通して知った西洋の考え方が彼らの思考にも大きな影響を与えていることが読んでいても感じることができる。
次回のBlogは、岡本太郎の本を読みイギリスで経験したこととシンクロするところがあるので、そこについて書こうと思います。
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