イギリスに来る前、誰がここまで自分国:日本に誇りを持つ人間になると予想できたでしょうか!? 最初のイギリスでの目的は「2年英語を勉強して日本に帰る」、ただそれだけでした。
イギリスでの数多くの差別経験から、日本人の精神・国民性、白人社会・国際社会におけるにおける日本人・アジア人の地位・評価、また本当の日本史、他の国の文化と歴史等、いろいろなことを調べ・勉強しました。
最近のBlogは、この手のネタばかりで暑苦しいと思いますが、僕がイギリスで会った多くの知人はみんな自分の国に誇りを持ち、歴史をきちっと知っていて、そしてその歴史に対し自分の意見を持っています。
経験談のひとつですが、昨年夏のクラスメイトだったアルメニアの20前後の女の子達に、僕は「第一次大戦下で行われたトルコによるアルメニア人のジェノサイドについてどう思うのか?」と、聞いてみたことがあります。(口説くのではなく、こんな政治的な質問をしている僕自身もそうとういっちゃっていますが...。)
返事として、「確かにそれについてはトルコが謝る必要はある。けれど、それは過去の話で私達の世代の話ではない。歴史として理解はしているけれど、だからといってトルコ人を嫌う必要もないし、将来のことを考えて行動するほうが大事。」と、意見をくれました。彼女達の夢は外交官で、Junior UNに参加していたりと超ーエリートな人達でした。「国の将来を背負う凄い若い世代」に会うことが出来た初めての経験だったのを鮮明に覚えているのと、彼女達がアルメニアに戻り1年弱経った後、ある日突然Facebookで僕を見つけ声を掛けてくれた時は嬉しかったです。他にも、ラテンアメリカンにチェ・ゲバラの話をすると、彼らはヒーローを鼻高々に話をしてくれます。
多くの日本人はこのようなことをこれっぽっちも考えていないと思いますが、インターナショナルな環境に入れば入るほど自国の文化について意識・質問されることが多くなり、そのなかでも質問者は「自分の意見」でその人を評価します。僕も日本の文学についてまだまま知らないことが多いので、もっと本を読まなければいけないのと、他の国の文化や民族紛争の歴史等についても同様に勉強する必要があると感じています。
そういえば、同じく昨年の夏ロシア人のクラスメイトと村上春樹の話をしている際、別の村上(村上龍の作品)について突っ込まれて聞かれたときは答えようもなく、困ったものでした。今思うと三島由紀夫や大江健三郎等の名前が出てこなくて良かったと思っています。ちなみに、ドルトエフスキーがいることもあり、読書がロシアの文化のひとつです。
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